3~6歳の約10%(30万人相当)が夜10時以降に寝て、
朝の7時半に起きる「夜型」の生活パターンであることが
国立保健医療科学院(埼玉県)などの全国調査でわかりました。
以前に以下の記事で夜型の子どもを朝型に変えさせる工夫を紹介しました。
【脱 夜型】 子どもを夜型→朝型にさせるには?~我が家の場合
今回は同じく夜型の子どもをどうにか朝型に変えさせたいと悪戦苦闘した別の家庭を紹介します。
夜早く寝かせ、朝早く起こすことが育児にとって凄く大切だということはわかっていました。でも、いくら早く寝かしつけようと努力してもまったく寝る気配なく、3~4時間寝かしつけに費やす日々でした。更に、3~4時間寝かしつけを頑張っても仕舞には遊びだすなんてこともありました。
一般的に言われる、寝る前の工夫(絵本の読み聞かせなど)をしてみても寝ない我が子をみて、うちの子は体力が有り余ってるんだ…だから寝ないんだ!個性だ!っと、自分の親としての責任を放棄しかけた時期もありました。
当時は、寝ない我が子や寝かしつけに費やす時間にイライラしてしまい、個性として受け入れ、もう早く寝かせる努力はやめようと思った時期もありました。しかし、我が子が朝型に変えられたのは工夫の成果であり、やり方次第で朝型にすることはできると確信しました。
我が家で取り組んだ工夫を紹介します。
①夕飯→お風呂→歯磨き→読み聞かせ→トイレ→就寝をパターン化しました
ご飯とお風呂、どっちを先にしようか?子供のペースだとこのパターンが崩れることもありましたが、我が家に合っている順番はこの順番でした。とにかくこのパターンを崩さないように、多少のご褒美をつけてでもこの順序で過ごす習慣をつけました。
これは恐らく順番が大事なのではなく、寝る前の過ごし方がパターン化されていることが大事だと思います。
子どもが知らないうちに、「もう寝るんだ。」と認識するようになります。
最初は、「○○したくない!」など、この順序で過ごすことが大変だと思いますが、多少のご褒美(明日●●しようか?とか寝る前の過ごし方できたらシールを貼るなど)をつけてでも、パターン化して定着させるようにしました。
②お風呂から上がってからは過ごす部屋を薄暗いライトにしました
お風呂から上がってから過ごす部屋は間接照明にしました。当初は隣の部屋の電気をつけて、実際にいる部屋は電気をつけずに薄暗い雰囲気を作っていましたが、今は間接照明を導入し、少し薄暗い明るさで着替え、歯磨き、読み聞かせをするようにしています。
③生活空間(食事や遊ぶ部屋)と寝室を別空間にしました
寝室は寝る場所という意識を持たせることと、生活空間とは別の空間であることをきちんと認識させるようにしました。当初は賃貸で部屋数が少なかったため、空間を分けることに非常に苦労しましたが、寝かしつけをする空間を突っ張り棒とカーテンで仕切りました。そしてこのカーテンが閉まったら寝る時間という意識をつけました。今となっては、完全に別室にしました。
④寝室にテレビを置かないようにしました
テレビがあると見たがります。眠くないのに寝かせようとした時は特に悪影響です。そこで、寝室にあるテレビに布をかけるようにしました。布をかけるだけでもその存在を認識しなくなるようです。今では、寝室にテレビを置かなくなりました。
⑤寝室に携帯電話やゲーム機器などを持ち込まないようにしました
寝室では携帯電話やゲーム機器などを使用しない、持ち込まないというルールを作りました。当初は旦那が携帯のアラームを目覚まし代わりに使っていましたが、子供の寝かしつけ時間だけは持ち込み禁止にしました。今では時間帯問わず、携帯電話を寝室で使用すること、充電することをやめています。
携帯電話の明かりや電磁波が子どもに良くないのはよく知られていますが、これらの実害以外にも、携帯電話を近くに置くことで、親の気持ち、心が子どもへの寝かしつけから離れていることがよくあります。この気持ちが子どもに伝わっていることも多いと思います。
我が家で一番効果的だったのは、この携帯電話を寝室に持ち込まないという対策だと思います。
⑥寝る時間をきちんと伝えるようにしました
「20時には寝ないといけないんだよ!今○時だから、もうお布団いかなくちゃね。」っと、寝なければいけない時間をきちんと意識させ、その時間より前なのか後なのか、急いで寝なければいけないのかまだ余裕があるのか、毎日きちんと子どもに説明しました。
少しすると、「今何時?じゃぁ、もう寝る。」と自ら判断するようになりました。
夜型から脱っせなかった時期は、もう朝型に変えることなどできないと思っていました。無理やり朝早く起こしても早く寝てくれるわけでもなく、本当に悩んでいました。
実際には、毎日同じ時間(早い時間)に寝かせることで、自然と朝早く起きるようになりました。朝無理やり起こすことは一切していません。今では1歳の息子、3歳の娘ともに朝5時~6時の間には必ず起きるようになり、朝の時間帯にとても余裕があります。