お手伝い、いつから包丁を使う? 「4歳からのキッチン」

掲載日:2018年11月22日

 

子どもが夕ご飯の支度をお手伝いしたい!と申し出てくれた時
真っ先に思い浮かぶのは
「(ありがたいけど、めんどくさいな・・・)」ではないでしょうか?

年齢やその子の出来ることによって
お手伝いの内容をお膳立てしなければならないので
ママにとっては倍時間がかかり洗い物も増えてしまうなんて事も。

そしてママの一番の心配は「危ない」です。
包丁や油など心配すればきりがありません。

結局ピーラーと卵割りからなかなかステップアップが難しかったり、
「今度時間のある時ね」と約束して
そのままになってしまったり。

今回はそんな「ママあるある」
料理の楽しさを思い出せさてくれる一冊をご紹介します。

実際に4歳の手が作る料理本


37339この本の最もおススメする所は全レシピ実際の4歳児が作っているところです。
包丁を買った日にはしっかり怪我もします。
盛り付けも子どもならではの斬新なセンスで
「料理が楽しい!」という親子の気持ちが伝わってきて
どんどん自分たちも作りたくなります。

冒頭のメッセージには
食の細い子どもになんとか食べることを好きになってもらいたくて親子料理をはじめた事
日中保育園で離れていて帰ってきてから遊んでいては夕食が作れないので
ならば一緒に夕食を作ることで親子の時間を作ろうと思ったとあり
ママならではの共感できる目線で書かれています。

大人がやることの目安が書いてある


37337基本的な進行は子どもに任せるスタンスの料理本ですが
親がやることの例を書いてくれているのも良いポイントです。

作業の役割分担をあらかじめ確認できるのは楽しい親子料理の手助けになります。

包丁が使えなくても


37336
包丁がまだ使えない子にも楽しめるレシピもたくさん。
☆の数で難易度が設定されていて
☆1は包丁を使わない混ぜたりするだけでできる料理
☆2は包丁や電子レンジを使う料理
☆3はコンロで火を使ったりハンドミキサーを使う料理
となっています。
「今日は時間がないから☆1から選ぼうね」とレシピを決めたり
「☆1は全部作れたから☆2に挑戦しようか」など
ステップアップの目安にも。

季節の楽しいレシピがたくさん!


37338レシピは季節別になっていて
旬の食材やイベントに合わせた楽しい・かわいい作ってみたくなる料理ばかり。
・母の日ごはん
・父の日のピザ
・空豆かえるくん
・火をつかわないイチゴジャム
・豚の顔の豚まん など・・・

作ることで季節も楽しめる構成になっています。

子どもってやらせたら結構できる、持っている力を確認できる


この本は娘が3歳のときにせがまれて購入しました。
同時に包丁も買いました。
親が気をつけるべきは作業スペースを安全に整えるだけで(台の高さや道具、引火など)
思い切って任せてみると「こんなこともできるんだ!」と驚きの連続でした

怪我をした、火傷をした、卵を6個も無駄にした
小麦粉を床にばら撒いた
ハンバーグが空中へ飛んでいったなど・・・・
失敗もたくさんありましたが、どれも良い思い出で懐かしくなります。

5歳になり今では油で揚げ物をしたり
魚介類で夕食のメインを任せたりもしています。

私がこの本と共に料理のヒントをもらい一番良かったことは
子どもたちが「作る人の気持ち」をわかってくれたことです。

これから親子料理を始めたい、やっているけどマンネリしている方に
おススメの1冊です。


4歳からのキッチン
こどもだってこんなに作れる!

渡辺ゆき 料理・文
小林キユウ 写真

岩崎書店
ISBN-10: 4265802028
ISBN-13: 978-4265802029

本体1,300円+税

岩崎書店 公式ページ