今回の10分絵本時間は
私の涙腺崩壊本をご紹介します。
我が家の上の娘は1歳児でお姉ちゃんになりました。
妊婦の私と娘が歩いていると知らない人からから
「まだ赤ちゃんなのに、お姉ちゃんになるなんて可哀想」と
言われたりしました。
こういった言葉は1度や2度ではなく
近しい人からも言われてきました。
この言葉は当時私にとって
「私の前で言うのは良いけど、娘の前で言わないでほしいな」
という言葉でした。
今となっては言われた事について何も思っていませんが・・・
どんな生活になるのか全く予想できなかったので
「これからこの子は可哀想になってしまうのかな?」という気持ちでいっぱいでした。
出産や子育てについては、こういった何気ない言葉が
気になったりするものです。
でもこの絵本では女の子は逆の言葉をたくさん言われます。
「あなたってしあわせね!」
たくさんの人に言われます、
別に幸せじゃないのに・・・・
むしろ悲しい時だってあるのに・・・
お母さんだって3人暮らしの時よりずっとくたびれてる。
でもみんなは「しあわせね」と言ってくる。
私もつい言ってしまうんですよね・・・
「楽しみだね」って。
もしかしたら言われた子は同じような気持ちかもしれません。
そんな新米お姉ちゃんのジレンマから、素敵なお姉ちゃんになるまで
をテンポよく書いています。
お涙頂戴的な語り口ではなく
あくまでも楽しい絵本のリズムで書かれていて
子どもは楽しく読めるはずです。
赤ちゃんに戻りたくて時にお母さんを困らせ怒られるお姉ちゃん。
赤ちゃんとの生活に慣れるまでに時間がかかるもの・・・・
だれだってすぐに良いおねえちゃんおにいちゃんにはなれません。
でも自然に「慣れて」来ます。
お母さんがこの子に頼んだことは何ででしょう?
そして最後に周囲の人たちがかける言葉は??
「●●●●●」
結末がとっても素敵です!本で確認してみてくださいね。
この本の良いところは
こうやってお姉ちゃんお兄ちゃんになりなさいという教訓的な内容ではなく
最初は慣れなくても慣れてきたら結構楽しいもんだよ!とさらっとしています。
そしてお母さんの頼み方もとっても素敵♪
心あたたまる大好きな絵本です。
2人目3人目・・・出産予定の家族へのプレゼントにもおすすめです。
もちろん兄弟がいない子でもとても楽しく読める本です。
童話館出版
キャスリーン・アンホールト 作・絵
星川 菜津代 訳
公式HP
本体 1300円(+税)
ISBN 978-4-924938-08-3