-今後、どのように活動していきたいですか。
産後ドゥーラは市原市ではまだ私ひとりです。私ひとりではケアできる人数も限られてしまいますし、もっと産後ドゥーラを増やしていきたいです。そして、産後ケアの重要性をもっともっと広めていきたいと思っています。
産後ドゥーラのような産後のお手伝いをしてくれる人の存在を知っていたら、妊娠、出産の選択肢って広がるように思います。私のように、あの時知っていれば…と思う人もきっとまだまだいると思います。是非、「産後ケア」という言葉とともに、「産後ドゥーラ」のお仕事がひとりでも多くのママ、パパ、プレママ、プレパパに届き、支えになっていくといいですね。
-実際に仕事をしてみて苦労する点、悩む点などありますか。
産後の不安定な時期のママと向き合うお仕事です。不安定な時期だからこそ気を付けなければいけないこともたくさんありますし、その不安定な時期だからこそ私たち産後ドゥーラが必要なんです。利用者様のすべてを受けとめ、受け入れてお仕事するようにしています。このお仕事特性ゆえ、業務外での依存的な行為がある場合もあると聞きます。頼ってきてくれるのは私たちにとってはとても嬉しいことですし、利用者様とのライン引きが難しいなと思います。
また、専門職、プロとして個人で仕事をしていくのは初めてのことです。利用者様がどの程度のものを求めているのか、満足いただけているのか凄く気になりますね。プロ意識を高め、経験を増やしていくことで、もっと自信をつけていきたいです。
ただ産後のお手伝いをするというよりも、産後の心のケアも含めた産後ケアなんですね。産後って旦那様でも対応に困るという話もよく聞きます。ちょっとしたことでトラブルにもなりかねませんし、とても気を遣うお仕事ですね。だからこそ、救われるママたちもたくさんいると思います。
-社会復帰を悩んでいるお母さんたちへ一言。
あまり頭で考えすぎずに、まずやってみる、チャレンジしてみることが大事だと思います。それから軌道修正をしていっても遅くないと思うんです。私たちママは何かをやろうとすると、子供のこと、家庭のこと、考えなければならないことがたくさんあります。それらを頭の中で考えていると、出来ることも出来なくなってしまいますし、タイミングも逃しかねません。是非、チャレンジして貰いたいです。
私たちママはある意味チャレンジできる立場にあるんですよね。同じことを一家の大黒柱がやろうとしたら、私はきっと止めに入るでしょう。私もそうですが、チャレンジできる環境にあること、一家の大黒柱がいることに感謝しながらチャレンジしていきたいですね。
-出産を控えている人たちへ、産後ドゥーラとして一言。
産後、赤ちゃんのケアに追われがちですが、母親の身体の回復が一番大事です。そのためには、「助けて!」と言っていいんです。産褥期は「人にゆだね、感謝の気持ちを学ぶ時期」です。この感謝の気持ちが、また別の人を助ける原動力になると思います。そうやって支え合いながらみんなで育児をしていけたらいいなと思います。
まさに田上さんのことですね。救われた経験から「産後ドゥーラ」として人を救う立場になられている。とても素敵なことですし、このサイクルがもっともっと広がっていったら、育児環境は改善されていきますね。
-今後のイベント情報等。
私は自分の家族第一でお仕事をさせて貰っています。そのため、お仕事は月曜日から金曜日の10:00~14:00と決めています。この時間帯の中で、産後ケアに関する講演会をやったり、産後ドゥーラとしてご家庭に出向いたりしています。
イベント情報や料金等の詳細は 産後ドゥーラ はなみずき をご覧ください。
1975年生まれ、高知県出身。
大学進学のため上京し、結婚後は転勤族で、名古屋、大阪、姫路、青森、市原に住む。
2008年生まれの男の子と2010年生まれの女の子のママ。自身の妊娠、出産、子育てを経験し、その時に感じた思いからママ支援活動を始める。
一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラとして産後ケアのお仕事をしながら、NPO法人いちはら子育て応援団の代表を務める。趣味はマラソンとガーデニング。ママが楽しく素敵に無理なく子育てできるように、をモットーに活動中です。
一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ http://www.doulajapan.com/
NPO法人いちはら子育て応援団 代表理事 http://www.ichihara-kosodate.net/
『産後ドゥーラ はなみずき』 https://sangohanamizuki.wordpress.com/
お問合せ先 doula-kiyoko@wing.ocn.ne.jp