絵本を読み聞かせしていると
読んでいる途中なのに1ページごとに質問してきたり
子どもがページを勝手にめくってしまうことありませんか?
月齢にもよりますが、これは誰にでもあることです。
「最後まで聞きなさい」
「まだお話の途中だよ」
「ページをさわるならもう読まない」
などと怒っていませんか?
子どもが自分のお気に入りの本を持ってきて
「読んで」とせがむので読み始めると
いきなりページをめくりはじめてしまい
きちんと読めなかったり
一ページ一ページ話しかけられて、お話が全然すすまないとき
「うちの子って集中力がないな」なんて思ってしまっていませんか?
そして叱ってしまいがちですよね。
月齢にもよりますがこれは
「絵本が大好きな証拠」だと思っています。
ページをすぐにめくりたがるのは
絵本が嫌いではやく終わらせたいのではなく
絵本の内容をしっかり暗記していて、自分の好きなページに
はやくたどり着きたいから。
→「この大好きなページに行っちゃおうか!」
「ちゃんとこの本覚えてるんだね」
「私もこのページ好きなんだよね」
で良いと思っています。
1ページ1ページ質問したり話しかけてくるのは
集中力がないのではなく
お話がしっかり頭の中で広がって
興味や想像力が育っている証拠だと私は思っています。
毎回毎回止められると煩わしくなって
「もう本読むのやめるね」なんて言いたくなりますが
子どもは―絵本を静かに聞きながら、感想を心や頭にためておいて・・
読み終わってから質問や感想を言うー
これはなかなか難しく、せっかくいい質問や素敵な感想も
「黙らせること優先」では忘れてしまいます。
例えば海の本を読んでいたら
急に夏休みの思い出を話し始めたとき・・・・
もう本は閉じてしまって良いと私は思っています。
1冊の本を静かに聞かせることよりも
海の本を読んでいて子どもの頭に広がった
夏休みの思い出を親子で話すほうが大切だと思うからです。
子どもはひとしきり話したいことを話して
もう絵本の事は忘れたかと思うと、平気な顔で
「はい、続きよんで!」と言ってきたりします。
もし、時間がない場合続きは明日にしてしまいましょう。
繰り返していけば
「話したいか」「続きを読んでもらいたいか」
自分で選ぶようになっていくでしょう。
就学準備を考えている場合
「今日は最後まで静かに聞く日」をつくってあげてもいいかもしれません。
ただ、家の中で絵本を読み聞かせするときに
矢継ぎ早に質問してくる子=園や学校でもうるさくする子とは限りません。
どちらかというと
「本に興味がない」ほうがそうなりやすいと思います。
家にいる間は興味を育ててあげることはとても大切だと思います。
字がスムーズに読めるようになると
自分一人ですらすらと絵本を読むようになりますので、
自分で読む時間と、大人に読んでもらう時間は
子どもにとって何か別の意味があると考えています。
絵本を読んでほしいと頼んでくるときは
「絵本から学んでほしい!」という気持ちよりも
子どもとのコミュニケーションを大切にしています。
絵本を読むことで「字や言葉を勉強をさせたい」と思っていると
どうしてもイライラしてしまいます。
絵本はコミュニケーションをとる手段として考えると
楽しい絵本時間になりますよ。