子どもの着せすぎは熱や風邪の原因にも。発熱下着の仕組みを知ろう!

掲載日:2018年12月1日

af55c972b54282c9cb21cbf2ae99831a_s寒くなってきて衣替えも終わり、
秋冬仕様になった地域が多いのではないでしょうか。

私の母は小児科で働いているのですが、
「着せすぎによる熱」で来院する親子も多くなっているらしいです。
ダウンやセーター、吸着発熱で有名な下着を
一枚一枚脱がせてあげ、少したってから測りなおすと
すっかり平熱になっていたなんて事も少なくないようです。

また、おじいちゃんおばあちゃんが孫やひ孫を育てると
知らず知らずのうちに厚着になってしまう、なんて話もよく聞きますが
大人と子ども、老人と子どもでは体温も基礎代謝も異なります
大人が「寒い寒い」と思っていても
こどもはそこまで寒くないというのはよくある話です。

吸湿発熱の下着は?暖かくなる仕組みをしって賢く使おう

秋冬になると一斉に発熱の機能をもった化学繊維の下着が
売り出されますね。
大人はもちろん、赤ちゃん用の肌着まであります。
薄くて暖かいので着ぶくれせず、動きやすいのでいい面もありますが
まずは暖かくなる仕組みを知っておきましょう。

・体から出た水分(汗など)を熱エネルギーに変える(吸湿保温)
・吸収した汗をすぐに乾かし冷やさない
・繊維の層が熱を逃がさず保温効果がある

メーカによって多少の違いはありますが、
このような機能を持ったものが多いでしょう。

吸湿保温のポイントは水分です。
人間は汗をかかなくても1日800ml近く水分を蒸散しています。
これを熱エネルギーに変えていくのです。

逆に汗をかきすぎる人、スポーツ中などを想像してみてください。
汗をかいて吸湿保温が働く

もっと汗をかく

そう、これが行き過ぎると速乾作用が間に合わなくなり
逆に下着が汗で濡れて冷えてしまうのです。

もし吸湿保温の下着を着せる場合、普通の下着と同様に着こませると
逆効果かもしれません。
特に遊びまわる、動き回る予定のある日は注意が必要です。

夏と同様に、着替えを用意しておくと安心ですね。

首が付くところを温めて、薄着でもあったかい

子どもに厚着をさせすぎないポイントは
手袋やマフラー、レッグウォーマーなどの防寒アイテム。

首、手首、足首を温めてあげると効果的です。
またこれらのアイテムはすぐに外すことができるので
体温調節もしやすく便利です。
(ただ荷物や忘れ物が増えるので、いやな方も多いと思いますが・・・)

以上のことを踏まえたうえで、あとは
地域やその家庭の暖房環境、一日中座っているのかスポーツする日なのか
などによっても大きく変わってきます。
一番は子どもの顔色や姿をよく見ておくことが大切です。
周りの人に「暑いんじゃない?」「寒いんじゃない?」といろいろ言われる事も
あるかもしれませんが、
普段の子どもの様子を一番知っているのは家族ですので
賢く対応してあげたいですね。