体格・できること 他の子と自分の子の成長の違い、どこまで気にする?

掲載日:2018年05月1日

19862比べたらダメなんだと思っても・・・

先日、ママたちがたくさん集まる中でお話しする機会がありました。
その何気ない会話の中で
「〇〇ちゃんは2歳でひらがなが全部読めるようになったってフェイスブックに書いてあった」
「〇〇くんは同じ年なのに縄跳びを跳んでる写真があった」
「〇〇くんは幼稚園生なのに120センチ以上ある!」

という話がたくさん出てきました。

早ければいいというわけではありませんし、
体の成長も大きければよいというわけではないけど
でも子どものころは「早い」「大きい」はちょっとした安心、
他の子と比べて「遅い」「小さい」って心配のタネになってしまいます。

実際に遊んだり会ってみて、ほかの子と自分の子の成長の違いに
驚くことがあります。
それ以上にSNSでの情報は「その成功の瞬間のみ」切り取っていることが
多いので焦る材料になるのかもしれません。
例えば自転車にしてもひらがなにしても、何歳から本人が興味を持ちやり始めたか
その子の普段の生活や身体能力は家族以外にはわかりません。
「結果としてできた」部分だけ切り取って知ると
「自分の子は遅れているのか」「自分がやらせていなさすぎなのか」
と突然心配になることがあるかもしれません。
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ちなみに我が家では・・・・
上の子はだいたい年齢以上になんでもできるほうだと思いますが、
本当は容量の良いタイプではなく自分で平均に仕上げています。
誰かが自分ができないことをできていると、いち早く察知して
できるようになるまで練習します。
友達の前で練習したくないというプライドの高さもあり、
他の子にとってはいきなりできるようになっているので
いつも「なんでも早いね」と言われます。
本当は早くないのです。

保健所・雑誌・ネット・SNS・友達や親戚の子
さらには兄弟や自分の子どもの時・・・・
「比べるな」「比べると良くない」と言われても
比べるための情報があふれていて気になるのは仕方ないことなのかもしれません。
もしこの時点で誰とも比べずに育児ができている人は
とても素敵だと思います。

私は他人の子というよりは兄弟間で成長の速度を比べてしまうことがあります。
年子だったこともあって、記憶が鮮明です。
自分の子なので育て方も似ています。
「比べるのは子どもにとって良くない」と思っても対象が近くにいると
どうしても比べてしまう事があります。

じゃあ、「できない」方が悪い劣っているかと思うかといえば
そうとは思いません。
できる事できない事は項目だけでなく、心の使い方などを含めて
本当に個性的で、その子の魅力だと思います。
大人だって苦手なことと得意なことがあって
それがその人の魅力ですよね。
むしろ「できない・苦手なことをやろうとする」という気持ちは
とてもとてもカッコよくて
大人ではなかなか見ることができない姿です。
結果や仕上がりよりも、苦手な事にチャレンジしているときは
得意な事をやっている時より褒めたいと思っています。

〇〇ちゃんはできてるのに!
専門家の方の中には「〇〇ちゃんはできてるのに」などと言うと
子どもにストレスを与えてしまい絶対にダメ!と言う方がいます。
私だって夫に「〇〇の奥さんはできている」と言われたらキレると思います。
比べられるとやる気をなくし
「意地でもやらない!」と思う子もいます。私はそのタイプです。

でもこれも子どもの性格によると思います。
比べる対象が明確だと頑張れたりスイッチが入る子がいます。
園に入ると突然成長速度がはやまったりするのは、子どもが自分でお友達のできる事を良く見ているからではないでしょうか。
少しだけつつくと自分の力を発揮できる子もいるので
一概に「絶対にダメ」でもないなと感じています。
でもなんでもかんでも比べられたら・・・それは嫌になるかもしれませんし
親が怒鳴ったりイライラした環境や子どもが何かを失敗したタイミングでその言葉を言われたら
傷つくのは容易に想像できます。

比べるのはダメなことなの?
実は「比べておいて良かった」と思った経験があります。
子どもの成長ホルモンの疾病が早期に発見できたのです。
平均やほかの子との成長をまったく気にしていなかったら早期に発見することは
難しかったと思います。

比べたり平均をある程度知っておいても
お互いにとってストレスにならない塩梅を見つけられると
良いなと思っています。

SNSの他人の子の成長が気になりすぎる場合は思い切って見ないことも
大切かもしれませんね。