先日息子とともにお友達の家に遊びに行った日の事です。
その日は息子以外に3人の男の子がいました。
家についてつかの間、
他の3人の男の子たちは自分のバッグから自分のゲーム機を
取り出して通信対戦を始めてしまいました。
その光景に私は驚きました。
まだ小学校に入学する前の話です。
他のお友達が個人のゲーム機を持っていることに興奮する息子でしたが、
全員が小さい「自分の画面」でプレイするので
息子は会話に入いる事ができません。
みな優しい子たちなので
少しすると息子にゲーム機を貸してくれました。
でもプレイしたことがない息子はうまく進める事ができません。
すると今まで聞いたこともないような口調で
「貸せ!」「へたくそ!」「見てろ!」と取り上げられ
その後2時間近く
息子は他の子の後ろからゲームを見ているという状況が続きました。
それでも息子は興奮しとても楽しそうでした。
それからです。
事あるたびに「ゲーム機が欲しい」とせがまれるようになりました。
当たり前です。
欲しいに決まっています。
それから夫と何度も話し合っていますが
「まだ早い」とは思いつつ、いつになったらなどは決められていません。
また先日SNSにこんな投稿がありました。
まだ若い方の投稿です。
その方は子どもの頃親に頑なにゲームや漫画、携帯電話を許されなかったため、
友達の輪や会話に入ることができず長い間ずっと寂しい思いをしてきたこと、
その経験が今の自分にも影を落としている事、
今の子供たちにとって需要なコミュニケーションのツールであることが
訴えられていました。
この投稿は何万もRTされていたところをみると、共感する人の多さ
悩んで迷っている親の多さがわかります。
「ゲーム機がないなら遊べないならそもそも友達とは言えないのでは?」という
親側の意見に対して
「今多くのコミュニティーでそれが必要とされているので、
持っていないと常にだれかに借りる、後ろから眺めるという惨めな状況になる。
その時点で貸す側と借りる側で優劣がついてしまう」という切実な子供側の意見
また「親はゲームで遊ばない子と遊びなさいと言ってきたけど、今は外で遊んでも
帰ってきたらゲームをするのが普通で「外で遊ぶ子」「家で遊ぶ子」と分けられない」
などがありました。
確かに息子が遊んだその男の子たちはみなスポーツ万能でスポーツクラブにも
入っています。
挨拶もきちんとできる良い子たちです。
共通しているのが上にお兄ちゃんがいることですが
全員が年長さんの時点で個人ゲーム機を持っていたそうです。
実は私もゲームが大好きで学生時代何時間もプレイしてきました。
今はなかなか時間がありませんが、ゲームの世界の楽しさはよくわかっています。
ただ、世代的に個人のゲーム機は早くても小学校高学年で触れるのが一般的でした。
「一日一時間」とよく言われていました。
スポーツもやっていましたし、成績も良かった方なので
ゲームは日常のひとつにすぎませんでしたが親の間ではよく
議論になっていました。
今はそれがどんどん低年齢化して幼稚園生から持っていてもおかしくないのもわかります。
今息子は友達の家でゲームをした日は興奮して帰ってきます。
とても楽しいようです。
心の中でどんどん自分もほしいという気持ちが高まっていくのを感じます。
早々に私たちもどういったルールを持って子どもと接するか
決めなくてはいけないなと思います。