5月も終わりに近づき学校では徐々に「よく遊ぶ子」ができてきて
そのことによる友達同士のトラブルや不満も出始めてくるのではないでしょうか?
お友達作りのうまい子は努力しなくても自然とお友達ができているものです。
でもそういった事が苦手な子もいます。
私だってそうでした。
友だちが既に遊んでいたら「いれて」とはなかなか言えませんでした。
どんくさい所があって、気が付くと教室にみんないない…
何てことがよくありました。
通知表に「お友達が少ない」と記入された経験もあるほどです。
娘は私ほどぼーっとしたタイプではなく
気を使いすぎてしまうタイプ。
ワッと勢いにまかせて輪に入ることが苦手です。
毎年クラス替えのたびに娘はお友達作りに苦労してきました。
でも徐々に工夫して気の合う子を見つけられるようになってきました。
子供に友達がいないのではないか、仲間に入れてもらっていないと
聞いたとき
【親が心がけた事】
・お友達(お友達の親)を責めない、悪く言わない
→とにかく心がけたのはこの事です。
やっぱり親は自分の子供の味方。
話を聞いていると周りの子に腹が立つこともあります。
「〇〇ちゃん意地悪な言い方するね」
「そんな子ともう遊ばなくていいよ」
「〇〇ちゃんは悪い子だね」
こういった言葉は(思っても)とにかく封印しました。
娘をなだめようとついつい出そうになる言葉たち。
でも、こういった言葉は瞬間的には子供をを癒したとしても
そののちは毒にしかならない影響力のとても強い言葉です。
再びお友達になれる芽を摘むような事はしないように
娘の気持ちには寄り添うけど、感情的になって「親がお友達を批判しない」
ように夫婦ともに気を付けました。
ただ傷ついた娘の話をよく聞き寄り添うようにしました。
「そんなことがあって傷ついたんだね」
「それを言われて腹が立ったんだね」
と娘の気持ちをくみ上げてあげるようにしていました。
・無理にお友達をつくらなくても大丈夫だよ
私は子供の頃親に「お友達できた?」「早く仲のいい子を作りなさい」と
言われるのがとてもストレスでした。
なので
「無理にお友達を作らなくても大丈夫だけど、自分がお友達が
欲しいなら少しだけ工夫しよう」
と言っています。
現に娘はお友達と遊ぶのも好きですが、本を読んだり
1人で過ごすのも同じように好きなようです。
それで良いと思っています。
【娘が自分で心がけた事】
・とにかく「おはよう」「また明日ね」をクラスの子に挨拶する
→解決に至った娘の行動の変化はこの挨拶大作戦です。
人を見すぎる娘は女の子グループを自分から抜けてから
新しい友達が作れずにいました。
「相手の子の好きな話がわからないから、何を話しかけたらいいかわからない」
「何か遊びに誘っても、その子の好きなものじゃなかったら悪いから」
とずっと言っていたのです。・・・気にしすぎなのですが・・・
でもある時
「何を話したらいいかはわからないけど、挨拶だけなら全員同じ」
と思いついたようで
とにかく話したことがない子にも男女問わず
「おはよう」と「また明日ね」と声をかけまくるようにしたようです。
最初のうちは挨拶を返されて終わりだったのですが
しだいに「おはよう」の後に何か話してくれる子が増えてきたそうです。
これがきっかけで話せるお友達が増えてきてから
学校にいる時の不安感はしだいに減っていきました。
自分から遊びに誘うことが苦手な娘が自分で考えた挨拶作戦。
とても良い前向きな、娘にもできる作戦だったので
この作戦に関して毎日毎日褒めました。
次第に顔色もよくなり、泣くことも減ってきました。
うまくいかなかった女の子のグループともたまに遊んでいるようです。
こちらも親としてはホッとしています。
すごくシンプルだけど、大人にも使えそうな「挨拶大作戦」
人付き合いの苦手な私も娘を見習ってみようかなと思います。