座間の悲惨な事件から「SNSで知り合った人と会ってはいけない」
と盛んに叫ばれています。
でも実際にはSNSで繋がった人と会う可能性はこれから
どんどん高くなっていきます。
子供だけでなく、大人もどのように注意すればいいのでしょうか?
筆者の経験でお話します。
mixi時代、共通の悩みをもった方に出会い救われた過去
mixi全盛期の時代、私は知り合いにはなかなか言えない悩みを持っていました。
悩みは深刻だったのでどこかに吐かなければ生きていけませんでした。
そんな時mixiで共通の悩みを持つ「コミュニティ」を発見し
自分と全く同じような悩みを持つ人の経験談や、解決策、アドバイスなどを
話し合ううちに心が軽くなっていきました。
そのうち数人からメッセージで「実際に会ってお話したい」と
言われました。
プロフィール上の異性はお断りして、何度もメッセージでやりとり
している女性(と予想できる方)と二回ほどお会いしました。
SNSほど会話は弾まないものの、時間がたてば
お互いの悩みを打ち明けて涙したり
また頑張ろうという気持ちになりました。
近くには同じ悩みを待つ方がいなかったので貴重な存在でした。
だんだんとmixiに人がいなくなっていき、コミュニティも自然消滅しました。
連絡はmixiだけだったので会った方がどうなったのかも知る由もありません。
しかしながら5年後でしょうか。
コミュニティで同じような悩みを持っている方とfacebookで再度繋がることができたのです。
お互い、苦難を乗り越えて幸せに暮らしている事を知ることができ
不思議な感覚がありました。
会ったことはありませんが長年の友達のような感覚です。
日常生活のしがらみがなかった分、お互いに打ち明けることはできた
悩みです。
SNSの繋がりが危険視されますが、私はこの時のつながりにより
救われたのは間違いありません。
思っていた性別が違う事とは多々ある
しかしながら、上記でも「異性と思われる方は会わないように」と
書きましたがそこは危険な賭けがたまたま当たっただけです。
・アイコン(プロフィール写真)に大きく影響されてしまう
・生活の写真がUPされていてもどうにでも演出できる
・僕・私などの一人称も性別には関係ない
・フォロワー数が多いと信用してしまいがち
例えばアイコンが女性の顔だったり、女性のイラストだと
発言も女性的に感じてしまう事があります。
同様にスイーツ写真やかわいい雑貨、子どもやお花などの写真がよくUPされていると「女性なのかな」と思ってしまう事もあります。
以前可愛い女性の顔のイラストをアイコンにされている方で
完全に子育て中の主婦と思って交流していた方が
男性のサラリーマンだったことがあります。
その方は騙すつもりではなく、
共働きなのでよく料理や家事、育児をしていたのと
カフェめぐりやスイーツが趣味。
言葉遣いも丁寧でした。
会うまで親しくなかったのですが、繋がってからかなり後になりわかったので
驚いたことがあります。
学生の場合も
「おなじ年くらい」と勘違いしていると年齢も性別も異なることは
たくさん起こりえるのです。
たとえば
・勉強・部活・バイト・彼氏(彼女)
などのワードを故意に入れるだけで学生を偽ることは簡単です。
FaceBookだから安心ということはない
よくFaceBookは安心で、匿名性の高いtwtterや掲示板などは危ない
などと言う人もいますが
私は危険性は特に変わらないと思います。
確かにFaceBookはビジネスとして使っている方も多いので
やや信用性が高いのかもしれませんが
上記のように投稿内容でいくらでも操作できますし、
事実FaceBookの顔写真を他人のものにしたり、登録性別をあえて変えている人だっているのですから。
実際に自分のつながりたい会社の方と繋がり、ビジネスのためにお会いしたら
詐欺未遂だった知り合いもいます。
(名刺をUPしていたがその名刺が他人のものだった)
「SNSで人と会ってはいけない!」と子供に叱る親が
FaceBookではビジネスとして人と会ったり、知ってる人のいない
勉強会に飛び入り参加していることはよくあるのです。
積極的な学生たち
現在私は趣味のアカウントでたくさんの学生とつながっていますが
本当に気軽に「会いましょう」「どこに住んでますか?」などと向こうから言ってきます。
そんな時は「私が悪い人かもしれないんだから危ないんだよ」と
たしなめますが
「もうSNSで知り合った人と何回も会ってるから大丈夫」
「今の彼氏もSNSで会った人だよ」
または
「大人の人と会って自分の知らない、いろいろな話を聞いてみたい」
などとても積極的です。
ですので今やもう頭ごなしに否定するだけではだめなのだと思います。
・どのポイントで(大丈夫だと)判断しているか
・こういった危険性がある
という事例を教えた方が現実的なのではないかと思います。
または本当にトラブルにあったときに周囲の誰かに打ち明けられるかどうかも
大切になってくると思います。
上手に使えば世界が広がるSNS。
大人も子どもも安全に使っていきたいですね。