遺伝子組み換えって何?

掲載日:2015年06月14日

「遺伝子組み換え」最近はすごく聞きなれた言葉になってきましたが、何となく「体に良くないんだろうな…」とは思っていながらも、正しい知識をもって判断している人は実は少ないようです。

そこで、今回は遺伝子組み換え作物、遺伝子組み換え食品についての基礎知識を紹介します。

daizu遺伝子組み換えとは?

ある生物から特定の機能(除草剤をかけても枯れない、病害虫に強い、日持ちが良いなど)をもつ遺伝子を取り出し、別の生物の遺伝子に組み込む技術をいいます。

1996年にアメリカで商業栽培が認められ、その栽培国と栽培面積は拡大を続けていますが、日本での栽培は認められていません。ただし、流通は認められています。
日本で流通が認められている作物は、大豆、ともろこし、菜種などの自給率が低い作物です。
日本での主な使用用途は家畜の飼料食用油の原料加工食品添加物の原料などです。
加工食品の原材料欄で見かける「果糖ブドウ糖液糖」、「加工でんぷん」、「醸造用アルコール」は遺伝子組み換えとうもろこしを原料とするコーンスターチから作られているものもあります。

食べても大丈夫?

政府は「健康に害を与えない」としていますが、研究機関や研究者による動物実験の結果などから、長期摂取による影響、安全性など、未だに未解明の部分も多く、安全性の面から警笛を鳴らしている専門家がいるのが現状です。

遺伝子組み換え作物が使用されているかどうしたらわかる?

遺伝子組み換え作物を使用した食品については、原則として表示の義務があります。ただし、すべての食品への表示が義務付けられているわけではなく、豆腐、納豆、みそ、スナック菓子などの33食品群に限られています。

1. 豆腐・油揚げ類
2. 凍豆腐、おから及びゆば
3. 納豆
4. 豆乳類
5. みそ
6. 大豆煮豆
7. 大豆缶詰及び大豆瓶詰
8. きな粉
9. 大豆いり豆
10. 1から9を主な原材料とするもの
11. 大豆(調理用)を主な原材料とするもの
12. 大豆粉を主な原材料とするもの
13. 大豆たん白を主な原材料とするもの
14. 枝豆を主な原材料とするもの
15. 大豆もやしを主な原材料とするもの
16. コーンスナック菓子
17. コーンスターチ
18. ポップコーン
19. 冷凍とうもろこし
20. とうもろこし缶詰及びとうもろこし瓶詰
21. コーンフラワーを主な原材料とするもの
22. コーングリッツを主な原材料とするもの(コーンフレークを除く)
23. とうもろこし(調理用)を主な原材料とするもの
24. 16から20を主な原材料とするもの
25. ポテトスナック菓子
26. 乾燥ばれいしょ
27. 冷凍ばれいしょ
28. ばれいしょでん粉
29. 25から28を主な原材料とするもの
30. ばれいしょ(調理用)を主な原材料とするもの
31. アルファルファを主な原材料とするもの
32. てん菜(調理用)を主な原材料とするもの
33. パパイヤを主な原材料とするもの

また、原材料の中で上位3品目かつ重量比5%以上のものについても表示が義務付けられています。

つまり、上記の条件から外れている場合は、遺伝子組み換え作物を原材料として使用していても表示されていません。

また、家畜の飼料として使用されている場合も多くありますが、これについても精肉への表示は義務付けられておらず、見分けがつかないのが現状です。