娘の通っていた幼稚園では「かきかた教室」が開かれていて
月に数回、かきかた教室の先生が園に来て指導してくれていました。
娘はひらがなを覚えるのはとても楽しかったようで
自分から進んで文字を覚え、
手紙を書くことでどんどん覚えていきました。
しかしながら、「かきかた教室」が始まると
娘はどんどん自信を失っていきました。
「私って字が下手だよね」と何度も言います。
確かに、別にうまくはありませんでしたが
私は園児が50音スラスラ書けるだけで十分の十分!と
思っていたのであまりその悩みを気にしていませんでした。
「上手だよ!」と言っても
「ううん、すごく下手だよ」と返します。
文字を覚えて行くのが楽しい!という感覚がもうなくなり
「お手本通り」に書くという苦痛が出てきたようです。
「かきかた教室に通う?」と聞いても
「絶対に行きたくない」との一点張り
でも
「字がうまくなりたい」と言うのです。
なぜそんなに字を書くのがきらいか聞いてみると
「なぞるのがうまくない」「はみでると注意される」
との回答!
どうやら「お手本をはみ出さずになぞる」という練習方法が
娘にはとても苦痛だったようです。
(先生との相性もあると思いますが、
先生が怖いというわけでは無いと思います。)
お手本を見る
↓
なぞり書きして慣れる
↓
お手本を見ながら書く
というのは幼児や小学生の字の練習の基本なのかなと
思うのですが、娘はこの「なぞり書き」で
字が嫌になってしまったようでした。
そこで色々調べてみると、面白い事に
娘のように
「なぞり書きがうまく書けないで字がきらいになる」という子が
結構いるようです。
私はそんなこと思ったことがなく、長年かき方教室にも通っていたので
「へえ」と唸ってしまいました。
そこでそんな子たちにおススメされていたこの本を買ってみました。
「なぞらずにうまくなる 子どものひらがな練習帳」
実務教育出版
1000円+税
一目見た瞬間
「これなら!」と思いました。
運筆が物語になっています。
棒人間が冒険してるんです。
空間を広くとるところは「風船が眠っているので」
「起こさないようにそおっとゆっくり」
まん丸じゃなく、少しつぶして書くぬの終わりの丸には
「魚がいるよ」と
棒人間がいろいろなところを冒険すると、バランスの良い
字ができているといった感じです。
物語が好きな娘
楽しそうに棒人間の冒険を読んでニコニコ
「ここで落ちちゃった」
「そおっと歩く」など
足取りを口でいいながら書き始めました。
ちなみにこの本は「指で書く」ステップはありますが
なぞり書きはありません。
今までの娘の書いていた「あ」です。
(年長時)
このワーク後の「あ」です。
ずいぶんバランスが取れるようになっています。
たった一回で驚きです・・・・!
娘も初めて
「字を書くのがちょっとだけ楽しい」
「いつもより、なぜかうまく書けた」
と思ってくれたようです。
同じように、「なぞり書き」が苦手なお子さんがいたら
参考になればとおもい記事にしてみました。
追記
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ゆっくりゆっくりペースで一冊終わりかなり文字が安定してきました。
文章全体のバランスはまだまだ悪いのですが、
一文字一文字はきちんと形になってきています。
文字嫌いも少し解消されたようです!
引き続き続けたいと思います。
(年長春)
↓
(年長ワーク後)
↓
一年生夏 普段の字
※追記
あれだけ文字が苦手だった娘ですが、年初の書初めで賞をいただきました。
意識せず書けばやはりバランスが崩れ綺麗な字とはとても言えませんが・・・。
今はたまに思い出した時にしか練習しませんが
文字がうまく書けないとこのワークを出してきてバランスを見ています。
なぞり書きが苦手な子におススメです。
この春休み苦手な文字だけでも遊び感覚で練習してみてはいかがでしょうか?
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