こどもの難しい質問にどう答える? 調べ方のコツも

掲載日:2017年08月12日

077942「なんでお水は透明なの?」
「なんで十五夜の月はきれいなの?」
「なんで虫は血が出ないの?」
「嫌なことがあると胸が痛くなるのはなんで?」

こどもの質問攻撃に、ぱっと答えられないことよくありませんか?
大人がすでに「当たり前」だと思ってやり過ごしている事も
こどもにとっては新鮮で不思議がいっぱいです。
しかも子どもの質問タイムはいつ来るかわかりません。
今一番忙しいのに!
電気を消してこれから寝る所なのに!
なんてありますよね。
それなのに子どもは答えがわかるまで落ち着かなく
「もう、そんなこと知らないよ!」と答えたくなることもありますよね。

子どもの質問タイムにうまく答えるコツや調べ方をご紹介します。

①まずは質問を褒めてあげる

 「目の付け所がいいね!」
 「そんな事ママ(パパ)気が付かなかったよ」
 「とても素敵な目をもってるね」
などまずは質問してくれたことを褒めてあげましょう。
せっかく知的欲求の芽が出たのに
質問すると嫌がられる、怒られると思われては
どんどん質問してくれなくなってしまいます。
知りたい気持ちの芽を摘んでしまうのはとてももったいないですね。

②本人の考えを聞いてみよう

「〇〇君(〇〇ちゃん) はどうしてだと思う?」
とまず聞いてみましょう。
とても可愛い答えが返ってきたり、その感性に感動するかもしれませんね。
そんな時思わず笑ったとしても「馬鹿にしない」「全否定しない」
のが大切です。

③具体的な日時を伝えて約束してあげる

「ママ(パパ)も知らないから、〇日(〇時)になったら
一緒に調べよう」

「後でね」「今度暇なときに」などついつい答えてしまうのですが
そうすると子どもの不満がたまって
余計に「なんで!?なんで!?なんで!?」となりやすくなります。
日をまたぐときはカレンダーに書いてあげるといいですね♪

④調べ方

・図書館に行って本を調べる
・インターネットで検索
・詳しい人に連絡(アポイント)をとって直接聞いてみる
など

大切なのは親はお手伝いをしてあげて、
その子の発達に合わせてできるだけ子どもにさせることです

インターネット検索については各自家庭の考え方があると思いますが
簡単に知ったことはすぐに忘れてしまいやすく、
何か自分で行動をしたときに記憶に刻まれやすくなっています。

図書館で調べものをするのはとても大変で慣れも必要ですので
司書さんに手伝ってもらうのも良いと思います。
そんな時に自分で知りたい内容を伝えられるといいですね。

また、夏休みはこんな企画もあります。
NHK 夏休み こども科学電話相談
名誉教授レベルの専門家が直接教えてくれるので、忘れられない経験に
なるでしょう。
今年ラジオで聞いていたら「子どもの頃答えてもらった経験がきっかけで
研究者を目指して大学院に入った」という手紙がありました。

そして、もしかすると過去の質問に答えが載っているかもしれません。
このラジオは毎回感心させられ、こどもの着眼点の素晴らしさに
唸るばかりです。
また、質問者の保護者の方の興味を伸ばす育て方を感じることがあり
勉強になります。
・どうして男にもおっぱいがあるの?
・好きなのになんで嫌いっていっちゃうの?
・ゴキブリって本当に悪いの?
・どうして、世界のカブトムシの方が、日本のカブトムシよりかっこいいの?
こういった質問にもきちんと科学的に回答してくれています。
BGM代わりに親子で聞いてみると面白いですよ。

詳しい人にアポイントをとって直接聞いてみるのも
素晴らしい体験になります。
「迷惑になるな」と思ってしまいますが
喜んで答えてくれることも多いので
一度聞いてみると良いですね。

インターネットで検索する際はこちらの記事を参考してみてください。
意外と知らないインターネット検索のキホンと裏ワザ
インターネットで得た回答に関しては
「どこが(誰が)回答しているか」必ず確認してください。
HPやブログはどんな立場の人でも開設することができますので
必ずしもその回答が正しい物とは限りません。
その回答が正しいのかどうか二重チェックするといいでしょう。

⑤回答が難しすぎる時には
しばしば得た回答が難しすぎる場合があります
一度説明してあげたうえで、もう少し大きくなったら
また教えてあげるといいかもしれませんね。

また、この事をきっかけに次に何をしてみるか(「博物館や動物園で実際に見てみよう」など)
つなげられると子どもの知識欲の芽は育っていくかもしれません。