警視庁直伝「ツナ缶」ランプを実際に作ってみました

掲載日:2017年03月10日

※このツナ缶ランプは地震後は使用しないでください。
二次災害の恐れがあります。

 停電時やアウトドアなどにおすすめします。

非常食としても便利な「ツナ缶」。
実は災害時、このような使いかたもできるんです!

なんと「ツナ缶ランプ」

今回はその作り方をご紹介します。

【用意するもの】
・ツナ缶(必ず油漬けのもの)
・ティッシュのこよりや綿紐など着火材になるもの
・キリや缶切りなど缶に穴をあける道具
・ライター

【作り方】

①ティッシュでこよりを作ります(ティッシュ一枚を縦4分の1にちぎってこよりを作りました)
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②缶に穴をあけます

③缶にこよりを差し込みます
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④ライターなどで火をつけます
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⑤着火一時間後
まだ燃えています。
23990⑥火が消え冷めたら缶を開けます
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⑦食べます

注意)室内では必ず換気を行ってください。
また、大地震の後の使用は余震による火事の心配がありますので
おススメしません。

なんと燃焼時間は長ければ2時間程度も。
私たちは1時間半程度実験し、消しました。

もちろん使った後食べることが出来ます。
食べた感想ですが・・・
おいしいです!
ツナ缶をそのまま油切りせずに食べるので抵抗がありましたが
すこし油がスッキリとしてそのままでも食べやすいです。

難点は臭いこと。
やはり燃やしている間は魚のにおいがします。
また、手も臭くなります
お風呂に入れない、水も貴重な状態では結構辛い臭いかもしれません。

しかし黒い煙が上がることもなく、煙は少なめ、
火の強さも安定していました。
また、私の使ったものは意外にも缶があまり熱くなりませんでしたが、
熱くなることも十分に予想できますので、
下に何かを引いた方が安心です。

私はプルトップの逆に穴を開けてしまったので
食べるときに残りの油がたれ、受け皿が必要になってしまいました。
プルトップ側に穴を開けることが出来れば
一番スムーズです。

2013年に警視庁警備部災害対策課のツイッターで紹介されたこの方法。
無題当時は7000以上のRTを記録し話題となりました。

ただし、缶きりやライターなどが必要になってきますので
無難にランプや懐中電灯を用意しておくことをおススメしますが、
災害時はどんなアイテムが手元に残っているかはわかりません。
ツナ缶以外でも油漬けの缶詰めなら代用できそうです。

覚えておいて損はない、防災アイディアです。

警視庁警備部災害対策科のツイッターアカウントは@MPD_bousai
現在起こっている災害の状況や防災情報などを更新しています。